Derivazioni: Space for communication by TANAKA Sigeto
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Derivazioni

This blog includes Tanaka Sigeto's daily updates and offers a space for discussion on sociological research and university education. Contents are in Japanese or English. Comments and trackbacks are welcome for each article. You can send a message to me as a comment to this entry (Check the "Secret" box below the comment form, if you want to make the message confidential). Otherwise, see the article "Activities elsewhere" for various ways to contact me.

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(2011-09-02 released.)



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毎月勤労統計調査問題における政府と専門家:データに基づく批判の不在 (社会政策学会第144回大会, 2022-05-14)

Full paper and related information: http://tsigeto.info/22y [2022-05-06追記]

Paper title: 毎月勤労統計調査問題における政府と専門家:データに基づく批判の不在

Author: 田中 重人 (東北大学)

Abstract: 政策の合理性は、データと論理に基づく批判的コミュニケーションによって支えられる。そのようなコミュニケーションの担い手としては、政府、専門家、非専門家の3者がありうる。本研究では、2018年末に不正が発覚した厚生労働省「毎月勤労統計調査」について、2019年以降に独自のデータ分析による問題の告発があったケースを収集した。そうした告発は数としては少ないが、そのなかでは非専門家が無視できない役割を担ってきた。一方、専門家 (統計学者や経済学者等) の活動は不活発ないし非効果的であり、政府 (厚生労働省以外の部門) によるものは皆無であった。報告においては、これらのケースについて、どのようなデータに基づいてどのような問題が告発されたかを紹介するとともに、政府が政策立案に利用するデータについての効果的な批判的コミュニケーションを成立させる条件について考察する。

Conference: 社会政策学会 第144回大会 (2022-05-14..15, Online)

Session: 自由論題【A】労働政策 (2022-05-14 09:30-11:30)

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高校で授業:人口転換と家族制度 (2021-11-02)

下記の授業を昨年11月2日にオンラインでおこないました (クラスを分けて2回実施)。


日時: 2021年11月2日
場所: 仙台青陵高校「一日大学」
授業題目: 人口転換と家族制度
内容: 近代化につれて死亡率と出生率が下がっていく現象を、「人口転換」と呼びます。人口転換の結果、現在の先進国のほとんどで高齢化と少子化が進み、それにともなって社会制度のさまざまな側面で変革をせまられてきました。この授業では、家族(=夫婦関係と親子関係で結ばれた人々)に関する制度を中心に、私たちが経験しつつある人口転換にともなう社会変動について考えます。
資料: http://tsigeto.info/seiryo211102.pdf

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クラスター対策とは何だったのか: 日本のCOVID-19対応にみる非合理的コミュニケーション (関西社会学会第72回大会, 2021-06)

報告資料スライド: http://tsigeto.info/21z-slide.pdf

Paper title: クラスター対策とは何だったのか: 日本のCOVID-19対応にみる非合理的コミュニケーション

Author: 田中 重人 (東北大学)

Abstract:

2020年2月25日に厚生労働省が「クラスター対策班」を設置して以来、「クラスター対策」は日本のCOVID-19対応を特徴づけるものとされてきた。これは感染症法15条に基づく「積極的疫学調査」の実施に関わる事柄である。

文献を収集して検討したところ、クラスター対策について3種類の説明が併存してきたことがわかった。それぞれ「理想」「公式」「現場」のクラスター対策と呼ぶことにする。

理想のクラスター対策: 国立感染症研究所 [1] によれば、クラスター対策とは、感染の連鎖をすべて同定し、感染者を隔離して感染拡大を防ぐものである。
公式のクラスター対策: 押谷 [2] によれば、感染の規模によって調査の方法を変え、大規模な感染を優先的に発見しようとするのがクラスター対策である。
現場のクラスター対策: 実際に各地の保健所が調査をおこなう際は、感染連鎖をたどる条件の設定をきびしくして、感染者の発見・隔離の範囲を絞り込んでいる [3] [4]。

すべての感染を調べようとする理想のクラスター対策に対し、公式のクラスター対策は、大規模感染の発見を優先して小規模感染を見逃すことを許容する。現場のクラスター対策も感染者の見逃しを許容するが、感染規模にかかわらず個別の接触の様態 (接触者との距離、接触時間、マスク着用の有無など) による一律の基準を適用する点が、公式のクラスター対策とのちがいである。

用語法の乱立の背景には、疫学の専門用語「クラスター」(cluster) が、日本政府やそれに協力する専門家の間で多義的に使われてきた事情がある。本報告では、COVID-19をめぐるコミュニケーションにおいてこのような用語不統一がどのような混乱をもたらしたかを論じる。(詳細は http://tsigeto.info/21z 参照)

References:
[1] 国立感染症研究所 (2021-01-14) 「新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領」(1月8日版 訂正版) https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/corona/COVID19-02-210108.pdf
[2] 押谷仁 (2020)「感染症対策「森を見る」思考を」(インタビュー) 『外交』61: 6-11.
[3] 岩永直子 (2020-08-17) 「宴会2時間でも「大丈夫というわけではない」 新型コロナ第一波から学ぶべき教訓」(和田耕治インタビュー) BuzzFeed News https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/covid-19-wada-12
[4] 東京新聞 (2021-01-24)「<新型コロナ>静岡県内で新たに50人の陽性確認 出入り口の扉から感染拡大? 掛川市の事業所でクラスター」TOKYO Web. https://www.tokyo-np.co.jp/article/81742

Conference: 関西社会学会 第72回大会 (2021-06-05..06, Online)

History:
2021-03-10: Created
2021-03-19: Revision
2021-06-05: Slides

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東北大学文学部の新年度行事と授業開始 (2021年4月)

文学部サイトに、新学期授業関係のお知らせが出ています。
https://www.sal.tohoku.ac.jp/jp/news/covid19.html

文学部学年暦、1学期時間割・講義室 (Google Classroom クラスコード) 一覧
https://www.sal.tohoku.ac.jp/jp/education/activity/

全学教育関連の通知
http://www2.he.tohoku.ac.jp/zengaku/zengaku_info_g.html

文学部新2年生オリエンテーション (4/7 10:30- Meet)
https://www.sal.tohoku.ac.jp/media/files/_u/topic/file/1o63frwl9j.pdf
※現代日本学専修の新2年生は、10:30にMeet会議室 (URLはメールとGoogle Classroom 「現代日本学研究室連絡用」で通知) に集合してください。
※このオリエンテーション後半に、在学生との交流の機会を設けます。3年生・大学院生で参加可能な方は、このMeet会議室に 11:20 ごろに入っていただけるとありがたいです。

現代日本学専修・新3年生オリエンテーション (4/7 13:00- Meet)
※学部全体での在学生対象行事はないのですが、当専修独自で、新3年生向けのオリエンテーションを開催します。13:00に上記と同じMeet会議室に集合してください。

文学部新1年生オリエンテーション (4/8 14:00- 文学部各教室等)
https://www.sal.tohoku.ac.jp/media/files/_u/topic/file/ea9uymhuf.pdf

文学研究科大学院新入生オリエンテーション (4/9 14:00- 文学部各教室等)
https://www.sal.tohoku.ac.jp/media/files/_u/topic/file/2nnqrddk09.pdf
※現代日本学専修の大学院新入生は、14:00に133講義室 (文学部棟1階) に集合してください。

4月12日 (月) から授業開始です。授業については、下記から情報を入手してください。
Google Classroom クラスコードは、時間割に書いてあります。
履修登録期間は2週間です。この期間内は、原則としてすべての授業をオンラインで実施します。
・快速! 東北大学シラバス全文検索 https://qsl.cds.tohoku.ac.jp
・学部2-3年時間割: https://www.sal.tohoku.ac.jp/media/files/education/20210401_B2-B4_jikanwari_hp.pdf
・学部1年時間割: https://www.sal.tohoku.ac.jp/media/files/education/20210401_B1_jikanwari_hp.pdf
・大学院時間割: https://www.sal.tohoku.ac.jp/media/files/education/20210401_in_jikanwari_hp.pdf
・現代日本学研究室ウエブサイトの「授業」カテゴリー記事 https://w3.tohoku.ac.jp/ijs/archives/category/all/student/class/

M1/D1 研究題目提出 (4/16まで)
https://www.sal.tohoku.ac.jp/media/files/_u/topic/file/pom6tgdh2.pdf
大学院新入生 (博士後期課程進学者をふくむ) は、4月16日までに、教員と相談して、「研究題目」を決定してください (各専攻分野で取りまとめて提出します)

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